新領域創成科学研究科 複雑理工学専攻
溝川研究室
メンバー:
准教授 溝川 貴司 mizokawa
at k.u-tokyo.ac.jp
M2 大槻 太毅 ootsuki at sces.k.u-tokyo.ac.jp
M1 福沢 真 fukuzawa at sces.k.u-tokyo.ac.jp
M1 李 惺薫 lee
at sces.k.u-tokyo.ac.jp
M1 追分 美代子 oiwake at sces.k.u-tokyo.ac.jp
M1 杉本 拓也 sugimoto at sces.k.u-tokyo.ac.jp
連絡先:千葉県柏市柏の葉5の1の5
東京大学柏キャンパス基盤棟410
研究内容:
真空中で固体に真空紫外線や軟X線を照射すると光電子が放出される.
この光電子の運動エネルギー,運動量を測定することにより,固体中・
固体表面で電子が占めている状態を調べることができる(光電子分光法).
逆に,電子線を固体に照射して放出される光のエネルギーを測定すること
により,電子に占められていない状態の情報が得られる(逆光電子分光法).
当研究室では,より高いエネルギー分解能を目指して,逆光電子分光法の
開発を行っている.そして,この光電子・逆光電子分光法を手段として,
固体中・固体表面を舞台として電子の織り成す多彩な現象,その電子状態の
観測を行っている.主な研究対象は,強磁性や超伝導,金属絶縁体転移などの
面白い物性を示す遷移金属化合物(d電子系),希土類化合物(f電子系)である.
これらの化合物では,dあるいはf電子の電荷・スピン・軌道という自由度が,
固体の格子歪みと複雑な相関を持ち,その多様な磁気的,電気的性質の発現を
担っている.これらの化合物の電子状態を調べ,その物性との関係を解明する
ことを目的として,上記の実験的手法と電子間相互作用や電子格子相互作用を
取り扱うモデル計算などの理論的手法を用いて研究を進めている.また,
遷移金属,希土類化合物の表面・界面においてdあるいはf電子がどのように
振舞うのか,その複雑な電子状態が光照射などの外部からの擾乱に対して
どのような応答を示すのか,を探索する研究を進めている.

図:高エネルギー分解能逆光電子分光装置の原理図